cuori

DortmundとJef unitedと香川真司と英国と

ブラジルW杯を終えて。



少し遅くはなりましたがブラジルW杯が終わりました。

最初は、正直大丈夫かなぁ?といったニュースばかりで(スタジアムの建設が遅れてるとか、各所でデモが起こってるとか)心配ばかりしていましたが、結果的には大きな事件などは起こらず円滑に進んだことはとても良かったと思います。

そして個人的には、英国にきてから初めての国際的な催しで、色んな国の子達と一緒に見て、笑って泣いて興奮して、そういう経験が出来たのは本当に貴重なことだったなぁと感じます。特に私の学校は南米っ子が多くて彼らの情熱とか、試合の楽しみ方とかは見ていてとても楽しかったです。



ちょっと前の記事で日本代表については語ったので、今回はドイツ代表のことと、後は印象に残ったことなどを書きたいと思います。




★ドイツ代表について

まずは、ドイツ代表 Nationalmannschaft 優勝本当におめでとうございます。私はBVBを好きになって、特にGundoganを好きになってから、ドイツ代表を見始めたクチなのでユーロの時はほんのちょこっと見てただけで、そこまで強く注目はしていませんでした。でもそれ以降の親善試合は大体見たかなという感じで。
正直に言うと親善試合の時のドイツ代表ってそこまで強くないんですよね。。。ものすごく魅力のある試合を見たということも特になかった(ドイツ代表ファンの皆さんすみません)でも、それでも親善試合では危なげながらも勝利を手にするというパターンを多く見てきました。

でもW杯は、全くもって違った。ブラジルW杯ドイツ代表初戦の衝撃は今も忘れられません。圧倒的なパスワーク、安定感。そして得点感覚の素晴らしさ、どこをとっても今までみたInternational teamの中でダントツだった。勿論2戦目、3戦目は全く違う感じ方でしたが、それでもこのピークをしっかりと「初戦」で持ってきたのがすごいなぁと思ったんです。

特に、今回のMannschaftは主要の選手の多くが怪我で離脱していて(特にうちのチームの選手たち…泣)中々選手層としても厚みがあるかといったら危ういところだったと思うんです。それでも、強かった。ロイスがいなくても、シュメがいなくても、ベンダー兄弟がいなくても、ギュンドガンがいなくても、ドイツ代表は強かった。勿論いてくれた方が自分的にはとてもとても嬉しかったのですが、そこをカバーできる選手層があった。ギリギリではあったとは思うんですが。

そして、その力を最大限に出せるトレーニングをしっかりとしてきたのかなと思います。特にヨーロッパとは気候が全く違うブラジルという地で、トレーニングの成功こそが勝利に繋がるのかなぁと。そのピークをしっかりとここに持って来れる力は、やはり経験を多く積んできたドイツ代表だからなのかなと思います。
もう一つは、もう君たちの仲悪いって言われてたけど全部嘘だったの?wというほどのみんなの団結感。これはブラジルで行った寮生活の結果なのかなぁと思います。(だって実際に親善試合みてて、仲良しだなぁと思うことって特になかったので…爆)みんなが同じ屋根の下で、チームもポジションも違う人達が一緒に生活することで、団結感が生まれて、チームに良い影響を与えてましたね。

試合の時はかなり色々複雑で、やっぱりドイツ代表の多くは私達のライバルであるバイエルンの選手ですし、中々ベンチにいるドルトムントの選手が使われないというので、上手く喜べない時もありましたが、最後の決勝は、もうそれを抜きにしてひたすらにドイツ代表を応援する自分がいました。
そして勝利の瞬間、手放しで喜んで、笑って、笑顔で優勝カップを掲げる、フンメルス、グロクロ、ヴァイデンフェラー、Durmくんをみて、もう涙が止まりませんでした。最後に笑うみんなを見たのはいつぶりかな〜って。もっと笑顔にしてあげたいなぁって、いちファンが何を言ってるんだという話ですが、やっぱり彼らの喜ぶ姿を(勿論他の選手達も)見て純粋に嬉しかったです。

特に個人的にはU21を去年を通じて1年間応援してきて、最後にW杯前にしてGinterくんとDurmくん、二人のシンデレラボーイを送り出せたことを本当に嬉しく思っています。彼ら自身も本代表に選ばれるのはある種の夢だったと思うのですが、やはりU21を卒業して、ドイツ代表にそのまま上がれる選手というのは本当にほんの一握りですし、そのほんの一握りの二人が今後ドイツ代表を引っ張っていく存在になるのかなぁと思うと、とても頼もしく思います。勿論これからEUROに向けて、多くの新しい選手達がドイツ代表に入っていくと思うので、その子達を是非Uから出せたらいいなぁと思っています。

後ちょっとだけMats Hummelsについて、
フンメルス(私の中で通称フン様)本当にお疲れさまでした。
DF陣の中で最高得点の2得点と、圧倒的な安定感。相変わらずの綺麗なクロス。もう素晴らしかったです。ノイアー先生の陰に隠れてしまっている感じがありますが、個人的には今大会最も輝いていた選手の1人だと思います。ゴールデンボール賞もノミネートしたしね!
とにかく世界最高峰のDFだと証明してくれたと思うので、帰ってきたら堂々とドルトムントの若手達にDFの力を見せてあげてください。勿論しっかりと休んでからね!早く黄色と黒を着て、お決まりのフン様の上がりと、そして華麗な守備がみたいなぁ



★印象に残ったチーム、試合

?オランダ代表
私が個人的にドイツ代表、日本代表以外で特別な思いを抱いているのがオランダ代表。その気持ちが芽生えたのは、日本vsオランダ戦を見た時でした。
今まで日本代表を応援してきて、その代表戦の中で相手チームのプレーにすごいなぁと思うことはあっても、試合全体を通して驚きとそして美しさを感じたチームはオランダだけでした。勿論親善試合ですから、本気を出してないチームがほとんどですし、単純に私の好み的にビビッと来たのがオランダというだけです。

特に日本vsオランダの前半。もう空いた口が塞がらないというのはこういうことなのね〜と思うくらいに見事なパスばかりで、あんぐりを口を開けたまま試合を見ていた記憶があります(笑)
なので個人的にはオランダはとても楽しみにしていて、予選・決勝を通じてほぼほぼ見ていたチームでもあります。
やー強かったですね。丁度負けてしまったアルゼンチンの試合だけ見てないのですが、それでもPKでの負けですから、しょうがないとして、スペインを圧倒した初戦だったり、ブラジルを圧倒した3位決定戦だったり、もう強くてしょうがないなって感じ。ドイツ代表とはまた違った強さのあるチームでした。


?ドイツvsチリ
個人的にドイツ代表の試合の中で一番面白かったなぁと思う試合。チリ代表のスピードは凄くBVBに似ていて、チリを応援しそうになったり(笑)特にドイツ代表のDB陣はどうもスピードだけには弱くて、なかなか対処できないシーンが多く目立ちましたが、この特性の違う二チームがぶつかり合う感じは見ていて楽しかったです。


?ブラジルvsコロンビア
日本代表に勝利をしたコロンビアが中々上手く試合を運ぶことが出来なく、ブラジルのパスワークに翻弄されていく感じが見ていて「すごい」と単純に感じた試合。試合としても個人的には1番エキサイティングな試合でした(大量のコロンビア人と一緒に見たからでしょうか…笑)一緒に見た人たちの影響ってすごくて、国家斉唱の時の、コロンビア国家の大合唱は未だに忘れられません。アメリカ大陸の意地と意地がぶつかりあった素晴らしい試合だったなぁと思います。



コネタ
*一番印象に残ったプレーはミュラーのこけたFK
なんか京都サンガみたいなFKだったけどコケたら意味ないでミュラーよ

*南米っこのアルゼンチン嫌いは異常
みんなが口を揃えて、アルゼンチンは南米というのに誇りを持ってないと。

*国を挙げて応援しているみんなを見るのは楽しい
スイス、イタリア、フランス、コロンビア、ブラジル、、、沢山の友達達とW杯をみたのはいい経験になりました。

*日本代表への期待値は思っていたより高い
みんなが口を揃えて、なんで負けたのか分からないと言ってくれるのは嬉しかった…

*ベストイケメン賞はオランダのGKシレッセン
やっぱり自分の好みはGK顔なんだなぁと痛感しました(笑)



という訳で、悔しいW杯ではありましたが、個人的にはとても楽しめたブラジルW杯。
次のW杯が今から楽しみでなりません。でもそのまえにEUROですね〜〜楽しみだーー!!